ゼレンシキー宇大統領、自身にとっての勝利はクリミアとドンバスを含む全領土の解放だと発言
ウクライナのゼレンシキー大統領は19日、「ウクライナにとっての勝利」に関する見方は非常に多くあるとしつつ、大統領である自身にとっては勝利とはドンバスとクリミアを含む全領土の解放だと発言した。
ゼレンシキー大統領が一年を総括する大型記者会見の際に発言した。
ゼレンシキー氏は、「私には個人的なものは何もない。この職では、私は憲法にしたがって私たちの国家を守らねばならない。領土全てをだ。私たちの全ての領土とは、被占領下にあるドンバスとクリミアを含む。よって、私は、それはそのようにしか受け止められない」と発言した。
また同氏は、社会や友好国の間には、「ウクライナにとっての勝利」について、確かに非常に多様な意見があると指摘し、ある者はロシアがウクライナ全土を占領できなかったことが勝利であると考えており、友好国の中には、ロシアがウクライナの国家性やアイデンティティを破壊することができなかったことを勝利だと考えている国もあると伝えた。
同時に同氏は、「私はそれを疑っている。私は、私たちは戦わねばならないと思っている。なぜなら、例えば明日、私たちが甚大な努力でもって侵略の始まったラインまで達したとしても、誰も保証していないからだ。そうなったとして、その後何が生じるだろうか? どうなるだろうか? 私たちはどのような安全の保証を受け取るのだろうか? ロシアとの間の安全がどうなるかにつき、誰が保証しているのだ? ロシアが後退すればするほど、同国の首脳から国際場裡の(同国の)プレゼンスに至るまで、同国が弱まることは明らかである。それが彼らの弱点となる。それはとても大切なことだ。この時間は利用せねばならないし、おお、神よ、私たちにはそのような機会が生じるだろう。私たち皆が、うまく行くように、戦い、祈っているのだ。それはとても困難となるだろう」と発言した。