ロシア軍の大規模攻撃で、ウクライナの火力発電所3か所や住宅等破損

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8日未明から朝にかけてのロシア軍によるウクライナに対する大規模ミサイル・無人機攻撃により、DTEK社の3つの火力発電所や、住宅、教育施設、病院が破損している。

DTEK社は、フェイスブック・アカウントにて、「ウクライナのエネルギー分野にとってまた1つ極めて苦しい夜であった。敵は、私たちの火力発電所を3つ攻撃した。機材の深刻な破損が生じている」と伝え、従業員が被害の除去のために活動を行っていると補足した。

また同社は、過去1か月半で、同社の電力施設はすでに5回大規模攻撃を受けているとし、これまでの大規模攻撃は、3月22日、3月29日、4月11日、4月27日に行われたと喚起した。

さらに同社は、全面侵攻開始以降、ロシア軍による同社の発電・発熱施設への攻撃は約180回に上り、従業員51名が発電所で負傷、3名が死亡していると報告した。

南部ザポリッジャ州のフェドロウ州軍行政府長官は、フェイスブック・アカウントにて、ザポリッジャ市はロシア軍の攻撃で教育施設3軒、医療機関1軒、住宅15軒、非住居型建物6軒が破損したと報告した

フェドロウ氏は、「今日ザポリッジャに対して行われたミサイル攻撃により、暫定情報で、市内4地区の施設が破損した」とし、15軒の住宅、6軒の非住居型建物、3軒の教育施設、1軒の保険施設、並びにガレージと自動車複数の破損を報告した。

ザポリッジャへの攻撃被害 写真:ドミトロー・スモリイェンコ/ウクルインフォルム

国家非常事態庁は、フェイスブック・アカウントにて、中部ヴィンニツャ州では今回の攻撃の際のミサイル着弾で重要インフラ施設にて大型火災が発生したと伝えた

発表には、「ヴィンニツャ州では、敵が重要インフラ施設へとミサイル攻撃を行った。着弾の結果大型火災が発生した」と書かれている。民間人に死傷者は出ていないとのこと。

Під ранок, 8 травня, на Вінниччині ворог завдав ракетного удару по об'єкту критичної інфраструктури. В результаті...

Опубліковано Головне управління ДСНС України у Вінницькій області Середа, 8 травня 2024 р.

なお、同日、ウクライナへの全面侵略戦争を続けるロシア軍は、ウクライナのリヴィウ州、ヴィンニツャ州、キーウ州、ポルタヴァ州、キロヴォフラード州、ザポリッジャ州、イヴァノ=フランキウシク州のインフラを攻撃していた。キーウ州で2名の負傷者が出たことが報告されている。