キーウにクリミア・タタール人の悲劇の犠牲者追悼碑が完成

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ウクライナのゼレンシキー大統領は11日、第4回クリミア・プラットフォーム首脳会議の一貫で、キーウ市内にクリミア・タタール人が過去に経験した悲劇を想起させる追悼碑の完成を報告した。

ゼレンシキー大統領がXアカウントで伝えた

ゼレンシキー氏は、「クリミアは単なる領土ではない。それは、私たちの精神の一部であり、私たちの人々が自らの文化、言語、伝統とともに平和と調和の中で暮らしていた大地である」と発言した。

また同氏は、「私たちは、単にクリミアの返還のために戦っているのではない。私たちは、正義の回復のため、一人一人のクリミア住民が家へと、ロシアと恐怖から解放された自らのクリミアへと帰れるようになる可能性のために戦っているのだ」と強調した。

そして同氏は、今日、第4回クリミア・プラットフォーム首脳会議の一貫で、「クリミア・タタール人の悲劇を追悼するウクライナ国家追悼碑を開く。そして、いつか必ず、同様の碑が私たちの自由なクリミアにも現れることになる」と発言した。

さらに同氏は、「私たちは、クリミアが自由になることを確信している。それは、私たちの共同の課題であり、世界中が今日、その戦いにおいてウクライナと共にある」と伝えた。

なお、11日、第4回クリミア・プラットフォーム首脳会議が開催される。

クリミア・プラットフォームとは、ウクライナが主導する、クリミア問題、クリミア人権問題、脱占領促進、欧州・国際安全保障強化を提起し続けることを目的国際調整メカニズムのこと。2021年に第1回クリミア・プラットフォーム首脳会議が開催され、首脳宣言が採択された。前回(第3回)は昨年8月23日にハイブリッド方式で開催された。今年の同首脳会議の開催は4回目となる。

これに先立ち、日本の岸田首相は、今年8月19日に「クリミア・プラットフォーム」首脳会合向けビデオメッセージをすでに収録している。