ロシアに拘束されていたウクライナのロシチナ記者が死亡

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ウクライナのヤツェンコ捕虜待遇問題調整本部代表は10日、2023年8月からロシアに拘束されていたウクライナの記者ヴィクトリヤ・ロシチナ氏が死亡したことを認めた。

ヤツェンコ氏がテレビ番組出演時に発言した。

ヤツェンコ氏は、「確かに、私たちは内部調査を行った。そして、残念ながらその情報は確認された。私たちはヴィクトリヤを知っていた。2022年、彼女は調整本部の資料を作っていた。だから、私たちにとっても、ウクライナのジャーナリズム全体にとっても、それは極めて悲しい知らせである」と発言した。

また同氏は、ロシチナ氏が死亡した状況を明らかにするための作業が行われていると発言した。

その際同氏は、「私は、いずれその状況について知ることになると思っている。また、その死、あるいは殺害を引き起こしたことに責任がある者は、必ず罰せられるだろう。なぜなら、そのような犯罪に時効はないからだ」と伝えた。

さらに同氏は、ロシチナ氏を解放するための作業は行われていたし、彼女がタガンログからモスクワへ移送されたことは、彼女の解放に向けた準備段階だったと伝えた。

そして同氏は、「私たちは、ロシアに拘束されている私たちの軍人や民間人、記者を常に覚えておこうとしていたし、(編集注:解放に向けた)作業はずっと続いていた。残念ながら、本件では私たちは間に合わなかったのだ」と発言した。

ロシチナ氏は、2023年8月3日に、ロシア占領地へ渡航した際に行方がわからなくなっていた。また、ロシチナ氏は、2022年3月にも被占領地ザポリッジャ州ベルジャンシクでロシア軍に拘束され10日間拘束されていた。

写真:ロシチナ氏のフェイスブック・アカウント

訂正(10月11日16時17分):2022年3月から→2023年8月から