ウクライナ軍は東部トレツィクの40〜50%をコントロール=軍行政府

ウクライナのチンチク・トレツィク市軍行政府長官がテレビ番組出演時に発言した。

チンチク氏は、「市の約40〜50%がウクライナ軍のコントロール下にあり、その他は敵に制圧された」と発言した。

チンチク氏はまた、「私たちは、民間人を脱出させるべく全力を尽くしている。しかし、集中的にバスで人々を脱出させられたり、彼らが貴重品を持ち出して安全な場所へ向かったりできるような状況ではない。現時点で約1150人が残っており、脱出するとしても、せいぜい証明書類だけ持ち出せるだけで、しばしばそれすら持ち出せていない」と発言した。

さらに同氏は、昨日、トレツィク共同体領域から7名を避難させることができたと伝えた。

そして同氏は、「治安状況により、静寂が訪れる時や、望ましい天候条件の時といった一定の時間帯にのみ、町に入って住民を避難させることが可能となっている」と説明した。

全面侵攻が始まる前のトレツィクには、約7万人が暮らしていたという。

その他、トレツィク市軍行政府のフェイスブック・アカウントには、ロシアの全面侵攻が始まってから今年の10月9日までに、トレツィク共同体の207名の住民が死亡、609名が負傷したと報告されている