露軍116機の自爆型無人機をウクライナへ発射 59機撃墜 45機消失
ウクライナへの全面侵略戦争を続けるロシア軍は、20日から21日にかけての夜間、同国に対して116機の自爆型無人機で攻撃を仕掛けた。ウクライナ防衛戦力は、この内59機を撃墜、また45機が飛行中に消失した。また、3弾のミサイルは撃墜されていない。
ウクライナ空軍がテレグラム・チャンネルで伝えた。
空軍は、20日20時から21日にかけての夜間に以下3弾のミサイルと116機の無人機で攻撃を仕掛けてきたと報告した。
・弾道ミサイル「イスカンデルM/KN23」1弾(クリミアから発射)
・誘導航空ミサイル「Kh35」1弾(黒海上空から発射)
・誘導航空ミサイル「Kh31P」1弾(黒海上空から発射)
・自爆型無人機116機(露クルスク、オリョール、プリモルスコ=アフタルスクから発射)
この内、ウクライナ防衛戦力は59機を撃墜。迎撃戦が行われたのは、オデーサ州、ミコライウ州、ヘルソン州、ヴィンニツャ州、フメリニツィキー州、ジトーミル州、キーウ州、スーミ州、キロヴォフラード州、チェルカーシ州、チェルニヒウ州、ポルタヴァ州だという。
その他45機が飛行中に消失したという。また発表時点で最大10機がウクライナ領内を飛行中で迎撃戦が継続されていると伝えられている。さらに民間インフラへの複数の着弾もあると報告されている。
キーウのクリチコ市長は、テレグラム・チャンネルにて、市内の2地区で撃墜された無人機の破片で住宅が破損、1名が負傷したと報告した。
クリチコ氏は、「(編集注:市内)ソロムヤンシキー地区で破片の落下により、民間住宅の屋根に火災が発生した。火災は緊急に鎮火された。負傷者1名に医療班が現場で治療を施した」と伝えた。
さらに、ホロシーウシキー地区にて、破片で9階建ての集合住宅の窓と壁の装飾が破損したという。同地区では、火災、犠牲者ともになかったとのこと。
写真:第58独立自動車化歩兵旅団