ロシア軍、キーウを無人機で攻撃 破片落下で火災発生 1名負傷
ウクライナへの全面侵略戦争を続けるロシア軍は、2日未明から日中にかけてキーウを複数回にわたって自爆型無人機で攻撃した。市内複数地区で撃墜された無人機の破片の落下が確認されており、スヴャトシンシキー地区では16階建ての集合住宅で火災が発生、住民1名が負傷した。
キーウ市軍行政府がテレグラム・チャンネルで報告した。
行政府は、「スヴャトシンシキー地区で16階建て集合住宅の上層部で火災が発生。暫定で、上階で部分的な破壊が生じた可能性がある。15平方メートルの火災の消火が行われている」と伝えた。
キーウの無人機攻撃による被害 写真:セルヒー・チュザウコウ/ウクルインフォルム
クリチコ・キーウ市長は、テレグラム・チャンネルにて、同地区で1名の負傷者が出たと報告した。
クリチコ氏は、「現時点でスヴャトシンシキー地区の無人機破片の着弾で火災が発生した集合住宅で1名の負傷者がでている。その男性には医療班が現場で治療を施した」と伝えた。
写真:国家非常事態庁
❗️Київ.Інформація щодо наслідків ворожої атаки Вранці 2 листопада Київ знову опинився під ворожим ударом. Внаслідок...
Опубліковано ДСНС України Пʼятниця, 1 листопада 2024 р.
また、キーウ市行政府は、無人機の破片の落下は、キーウ市内のソロムヤンシキー地区、スヴャトシンシキー地区、シェウチェンキウシキー地区、ホロシーウシキー地区、ペチェルシキー地区、ドニプロウシキー地区の6地区で確認されたと伝えた。
行政府によれば、キーウ市内の被害状況は以下のとおり。
ソロムヤンシキー地区:
・複数の集合住宅の窓ガラスと壁面が破損
・車両5台破損
・死傷者、火災なし
スヴャトシンシキー地区:
・16階建て集合住宅の15階と16階で50平方メートルにわたり火災発生。鎮火済み。18名が非難。1名負傷(警察官)
・民間の開発地域にある非住居型建物が破損
ホロシーウシキー地区:
・22階建て集合住宅の複数アパートの窓が破損
・火災・犠牲者なし
ドニプロウシキー地区:
・暫定で、集合住宅の複数ベランダで局地的な火災発生(確認中)
・犠牲者情報なし
シェウチェンキウシキー地区:
・使われていない多階層建築物の3階と4階で2平方メートルにわたり火災発生。鎮火済み。死傷者なし
ペチェルシキー地区:
・8階建て集合住宅でベランダが破損
・火災・死傷者なし