北朝鮮が現代戦争を学ぶのに、世界はまたもや観察しているだけ=ゼレンシキー宇大統領

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ウクライナのゼレンシキー大統領は1日、北朝鮮軍人の最初の数千人がすでにウクライナ国境近くに来ているとし、ウクライナ人は彼らから身を守らざるを得ないのに、世界は再び観察しているだけだと発言した。

ゼレンシキー大統領が同日の動画メッセージの際に発言した

ゼレンシキー氏は、「北朝鮮は新たな弾道ミサイルの試験を行った。それは前日行われた。記録的な飛行時間と十分な高度だ。そして、世界は、ただ観察している。その脅威がどのように大きくなっていくかを観察しているだけだ」と発言した。

また同氏は、北朝鮮はロシアとの協力のおかげで榴弾砲のより良い扱い方を学んだと指摘した。

さらに同氏は、「(北朝鮮は)ミサイルについてもより良い扱い方を学んだ。それは明白だ。今、残念ながら、同国は現代の戦争を学ぶことになる。最初の数千人の北朝鮮兵がウクライナ国境の近くに来ている。ウクライナ人は彼らから身を守らざるを得ない。しかし、世界はまたもや観察しているのだ」と発言した。

そして同氏は、ウクライナは何度となく、そのような脅威に時間を与えてはいけないと繰り返してきたと喚起してきたし、ロシアに対して同盟者を探させてはいけない、自由世界のどのような敵にも成長のための時間を与えてはいけないと指摘してきたと伝えた。

同氏は、北朝鮮とロシアをまとめているのは戦いたいという願望だけだと述べた。

その際同氏は、「今、私たちは、ロシアが自国領のあらゆるキャンプでその北朝鮮兵を増やしているのを目にしている。もし私たちに十分長射程の能力があれば、予防的に攻撃することができるのだ。そして、それはパートナーに左右されることである。しかし、そのような必要な長射程能力の代わりに、米国は観察しており、英国は観察しており、ドイツは観察している。皆が、北朝鮮軍人もがウクライナ人に対して攻撃を加えるのを、単に待っているのだ」と発言した。

加えて同氏は、ロシアとロシアの侵略を支援している北朝鮮の間の輸送路全てを遮断せねばならないと主張し、それはとりわけ、戦争の停止についていつも話ている中国のような、アジアの強力な国家に左右されることだと指摘した。

同氏は、「このロシアの対ウクライナ戦争が拡散せず、欧州の戦争が世界の他の地域に拡散しないことを本当に望むなら、世界の1人1人が、単に観察しているだけではいけない。行動せねばならない。エスカレーションと戦争の拡散が許されないということが行動を伴うようにせねばならない。北朝鮮の欧州におけるこの戦争への参加は、世界中への脅威である。止めねばならない脅威である」と強調した。

写真:大統領府