ゼレンシキー宇大統領、北朝鮮軍人がクルスク州ですでに損耗を出したことを認める

ウクライナのゼレンシキー大統領は7日、ロシア領クルスク州には現在1万1000人の北朝鮮軍人が派遣されており、すでに戦闘に参加した者がおり、損耗も出していると発言した。

ゼレンシキー大統領がブダペストで開催された欧州政治共同体首脳会議への出席後の記者会見の際に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

ゼレンシキー氏は、「現在1万1000人の北朝鮮兵がロシア領のウクライナとの国境に隣接する地域、クルスク州にいる。それら軍人の一部はすでにウクライナ軍人に対する戦闘行為に参加した。すでに損耗も出ている。それは事実だ」と発言した。

また同氏は、北朝鮮のロシア側での参戦は世界の反応を要求するものだと述べつつ、「反応については、大きく反応した国もあれば、反応しなかった国もあり、反応するにはしたもののそれが静かだった国もある。私たちは彼らと作業をしている」と発言した。

さらに同氏は、反応は、ロシア領に対するパートナー国提供の長射程武器の使用許可であるべきだとし、「それについて私たちは提起した」と発言した。

加えて同氏は、もしこのエスカレーションへの世界の反応がなければ、ロシアの北朝鮮部隊は増えるだろうと述べた。その際同氏は、「警告する。もし私たちが関連の武器を使わず、ロシアに対して政治的圧力が課されない場合は、はるかに多くの北朝鮮部隊が使用されるおそれがある。なぜなら、プーチンは常に世界の反応がどのようなものとなるかを見ているからだ。私は、現在、その反応は不十分だと思っている」と強調した。