日本はウクライナの農業の復興・発展を支援していく=日本政府
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中込正志駐ウクライナ日本国大使は23日、日本は戦争で汚染された農地の回復や農業部門の生産性向上の支援を含め、ウクライナに包括的な支援を提供し続けていくとする石破茂日本首相の言葉を伝えた。
中込大使が同日キーウで開催された食料安全保障会議「ウクライナからの小麦」にて、石破首相の呼びかけを伝えた。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
中込大使は、石破首相の言葉として、「日本はウクライナの農業生産と輸出能力の回復の支援を続けていく。日本政府は、生産性改善と高水準の達成に貢献し、ウクライナの伝統的農地における地雷除去や爆発物処理への支援を提供していく」と発言した。
また中込氏は、ロシアの対ウクライナ侵略は世界の食料安全保障にとっての主要な挑戦だとしつつ、その際ウクライナの農業は食料圧力にさらされている国々にとってライフラインであり続けており、多くの人々の生活を楽にしていると指摘した。
そして同氏は、首相の言葉として、「私は、ウクライナ政府の努力、ゼレンシキー宇大統領が始めたイニシアティブ『ウクライナからの小麦』イニシアティブを通じた国際食料安全保障への貢献への敬意を改めて表明したい。日本の対ウクライナ支援は揺らいでいない。私たちは、ウクライナにおける公正かつ永続的な平和の達成を目的に、食料部門を含め、喫緊の課題・問題の解決へ積極的に貢献すべく、国際社会とともに作業を続けていく」と発言した。
なお、同日、キーウでは、第3回国際食料安全保障会議「ウクライナからの小麦」が開催されていた。
日本政府は、2022年11月に、ソマリアの深刻な食料危機に対する支援として、ウクライナ産小麦のソマリアへの輸出を通じた総額1400万ドルの支援の実施を発表していた。
写真:在ウクライナ日本国大使館(X)