ロシア軍は大規模攻撃で40弾以上のミサイルで攻撃=ゼレンシキー宇大統領

ウクライナのゼレンシキー大統領は、ロシア軍は15日の大規模攻撃の際に40弾以上のミサイルと70機以上の無人機で攻撃を仕掛けてきたと報告した。

ゼレンシキー大統領がテレグラム・チャンネルで伝えた

ゼレンシキー氏は、「またもロシアの大規模攻撃だ。冬の最中でもロシアの標的は変わらず、私たちのエネルギー部門だ。標的の中には、人々の普通の生活を確保するためのガスインフラやエネルギー施設が含まれていた。この攻撃には、弾道ミサイルを含む40弾以上のミサイルが使われた。少なくとも30弾は撃墜した。また、夜間、70機以上の自爆型無人機も発射された。私たちの防空と出動した全ての部隊のおかげで、私たちのエネルギーシステムの活動を守っている」と伝えた。

また同氏は、ウクライナの防空能力の強化は常に必要だとし、「ワシントンでの北大西洋条約機構(NATO)首脳会議や『ラムシュタイン』フォーマットにおいて、パートナーたちは、約束をしたが、それらはいまだに完全には実現していない。私たちは、防空システムや対空ミサイルの生産ライセンスについても話してきた。それは、ウクライナにとっての効果的な安全の保証の1つとなり得るものであり、それもまた現実的で、実現すべきものだ」と強調した。

そして同氏は、ウクライナを支援する全ての人に謝意を伝えた。

同氏は、「今こそ、ウクライナの防衛によって、欧州、そして民主的世界は、戦争を、理想的かつ永続的に止める能力があるのかどうかが明らかになっている」と強調した。

また空軍は、同日の攻撃でロシア軍は、以下のとおり計117点のミサイル・無人機で攻撃を仕掛けてきたと報告した。

・弾道ミサイル「イスカンデルM/KN23」1弾

・巡航ミサイル「Kh22/32」7弾

・巡航ミサイル「カリブル」4弾

・巡航ミサイル「Kh101/Kh55sm」27弾

・誘導航空ミサイル「Kh59/69」4弾

・自爆型無人機/模倣無人機 74機

この内15日10時30分時点で、ウクライナ側は以下の標的を撃墜したという。

・巡航ミサイル「Kh101/Kh55sm」23弾

・巡航ミサイル「カリブル」3弾

・誘導航空ミサイル「Kh59/69」4弾

・無人機 47機

その他、さらに27機の無人機は目標に到達せず、飛翔中に消失したという。

同時に空軍は、「撃墜数の統計に入らなかったミサイルの全てが標的に到達したわけでは全くない!」と強調している。

さらに空軍は、敵はエネルギー施設、とりわけ、ハルキウ州、リヴィウ州、イヴァノ=フランキウシク州の天然ガスインフラを攻撃したと報告した。

写真:大統領府