ケロッグ米特使、タイムズ紙が戦後のウクライナに関する構想についての発言を不正確に伝えたとコメント
ケロッグ米ウクライナ問題特使、自身が英紙タイムズにウクライナにおける西側諸国の部隊展開について話した際に、同紙が自身の言葉を正しく解釈しなかったと発言した。
ケロッグ特使がXアカウントにコメントした。
ケロッグ氏は、「記事にてタイムズは、私が言ったことを歪めて伝えた。私は、ウクライナの主権を支援する停戦後の強靭性部隊について話していたのだ。分割についての議論で、私は(米国部隊を除く)同盟軍の責任地域ないし空間に言及していたのだ。私は、ウクライナの分割について言及はしなかった」と書き込んだ。
同氏のコメントは、タイムズが11日に公開した記事の内容に関するもの。タイムズは、Xアカウントでの記事の紹介文にて、「トランプ大統領のウクライナ問題特使が、その国は分割されるかもしれないと述べた。和平合意の枠組みで『ほぼ第二次世界大戦後のベルリンのように』と」と伝えていた。
同紙の記事には、ケロッグ氏のウクライナ情勢に関する発言が伝えられている。記事では、とりわけ、ケロッグ氏が、ドニプロ川の西側に展開する英・仏軍がロシアを刺激する可能性があるという考えを否定している。同氏は、ウクライナは停戦確保のために複数の国を配備することができるだけの十分に大きな国だと述べている。
そして同氏は、「第二次世界大戦後のベルリンのようにするかもしれない。あなた方のところにロシアの空間、フランスの空間、英国の空間、米国の空間があったようにだ」と発言した。
その際同氏は、米国は陸軍部隊を一切派遣しないと強調した。また同氏は、18マイル(約30キロ)の非軍事化空間は、東部の現存のコンタクト・ライン沿いに導入できるとの予想を立ててみせている。