ロシア、ウクライナにだ捕した海軍艦船3隻を返還
ロシア連邦は、2018年11月にケルチ海峡沖でだ捕したウクライナ海軍艦船3隻を同国に返還した。
18日、露タス通信がロシア外務省発の情報をもとに報じた。
ロシア外務省発表には、「ケルチ海峡沖でだ捕されたウクライナ側に海軍艦船3隻の引渡しが行われた」と書かれている。
また、同日、ウクライナ海軍もフェイスブック・アカウントにて同引渡しを認めた。
ウクライナ海軍発表には、「今日、11月18日、黒海海上にて、ウクライナの小型砲艦『ベルジャンシク』、『ニコポリ』とタグボート『ヤニ・カプ』返還プロセスが開始された。現在、ウクライナのタグボート『チタン』、『ハイダマキ』、救助船『サプフィル』が3隻とともに大陸側ウクライナへ向けて進み始めている」と書かれている。
なお、同艦船3隻は、2018年11月25日、被占領下クリミア沿岸近く、ケルチ海峡沖にて、ロシア治安機関がウクライナ海軍艦船同3席に対して砲撃し、だ捕したもの。3隻は、オデーサ港からアゾフ海のマリウポリ港へ向かっていた。この際、24名のウクライナ海軍軍人が3隻とともに拘束された。
国際海洋法裁判所(ITLOS)は、本年5月25日、本件に関する裁判にて、ロシアに対してウクライナ海軍軍人24名全員とだ捕した艦船3隻の速やかな解放・返還を命じている。
9月7日、ウクライナ・ロシア間にて、35人対35人のフォーマットで被拘束者交換が行われており、その際24名の海軍軍人もウクライナ側に引き渡された。
11月4日、ウクライナ外務省は、ロシア側に対して、ケルチ海峡沖でだ捕した3隻の艦船の引き渡し場所と時期について問い合わせる口上書を送付していた。
11月16日、アンドリー・イェルマーク大統領補佐官は、3隻艦船返還は最終段階に入っていると発言していた。
写真:facebook.com/DylanMalyasov