ウクライナにおける停戦ないし和平後には、ロシアに次の侵略のための資源がさらに現れる=ブレケルマンス蘭国防相

オランダのブレケルマンス国防相は、ロシアは現在のウクライナにおける戦争が終結してから1年後の次の大きな軍事作戦を開始するだけの準備ができると発言した。

ブレケルマンス国防相が安全保障問題の会議における演説の際に発言した。ディフェンスニュースが報じた。

ブレケルマンス氏は、オランダの軍事インテリジェンス当局の情報を引用して、「ロシアは、ウクライナにおける停戦ないし和平の締結後、1年後には『大規模な』兵力移動を実行する準備ができると見られている」と発言した。

同氏は、オランダのバーンという町に集まった人々に対して、ロシアのプーチンがバルト諸国の国境に数十万の軍隊を駐留させ、大規模な演習を行うことを想像して欲しいと発言した。そして同氏は、ウクライナの経験からして、それが本当の演習なのか、攻撃の準備なのかは「1週間前にしかわからない」と指摘した。

記事には、オランダによる脅威評価は、欧州委員会の警告よりもさらに厳しいと指摘されている。

そしてブレケルマンス氏は、ロシアは防衛産業に投資をし、兵士の雇用を続けているだけであるとし、ウクライナにおける戦争が終結ないし凍結したら、ロシアには次の侵略のための著しい量の軍事資源が現れることになると指摘した。

同氏は、「要するに、プーチンには、ウクライナを超えて侵略を継続する意図、能力、動機があるのだ」と強調した。

その他同氏は、オランダは現在すでにリトアニアに部隊を駐留させており、エストニアに戦闘機「F35」を駐留させていることを喚起した。また同氏は、将来の欧州の軍事ミッションへの潜在的参加に向けて準備すべきであり、政治的な決定が下されるべきだと発言した。