ウクライナ国境からのロシア軍の撤退は全く見られていない=NATO
ストルテンベルグ北大西洋条約機構(NATO)事務総長は、ロシアはウクライナ国境付近の地域から軍を撤退させると発表しているが、実際には周辺のロシア軍兵力はむしろ増えていると発言した。
ロイター通信が報じた。
ストルテンベルグNATO事務総長は、「私たちは、ロシア軍の撤退を一切目にしていない。そして、もちろん、それは外交的手段に関する発言と反している。私たちは、彼らが部隊の数を増やしたこと、その他の部隊が到着しようとしていることのみ目にしている。つまり、情勢緩和は今のところ全くない」と発言した。
なお、同氏の発言は、ロシア大統領府による、一部の軍部隊が常駐基地に帰還することを認める発表を受けて行われたもの。これに先立ち、ロシア国防省は、戦車、歩兵戦闘車、自走砲が鉄道に載せられている様子の動画を公開していた。ストルテンベルグ氏は、この動画は、本当に軍の撤退が行われているかどうかが確認できるものではないと発言している。
写真:ウクライナ大統領府