ウクライナ国防相と軍総司令官、ウクライナ武器支援会合前に米国側と武器提供につき協議
ウクライナのレズニコウ国防相とザルジュニー軍総司令官は18日、それぞれ米国のオースティン国防長官とミリー統合参謀本部議長と電話会談を行ったと発表した。
レズニコウ宇国防相は、ツイッター・アカウントにて報告した。
レズニコウ氏は、「私は、素晴らしい友人のロイド・オースティン氏と来たるラムシュタインの会合について協議した。私たちは、議題に合意し、ウクライナへ到着する武器コントロールについて情報を共有するなどした。また、オースティン氏は、ある非常に良い知らせを持っているのだが、詳細はもう少し後でわかる」と伝えた。
ザルジュニー宇軍総司令官は、フェイスブック・アカウントにて、ミリー統合参謀本部議長との電話会談について報告した際に、「私たちは、情勢を安定させられた。情勢は困難かつ緊迫しているが、完全にコントロール下にある。私たちが防衛ラインと地点を維持するのに役立っている重要なファクターが、適時届いたM142ハイマース(編集注:高機動ロケットシステム)であり、それで敵の指揮所、弾薬・燃料保管庫への狙い澄ました攻撃を行っている」と書き込んだ。
ザルジュニー氏はまた、近日中に開催されるウクライナ防衛コンタクト・グループ会合(ラムシュタイン会合)を前に、自身はミリー氏とウクライナ側の要請について調整を行ったと指摘し、また米国側に謝意を表明した。
また、マルカロヴァ駐米ウクライナ大使は、ラジオ・リバティへのインタビュー時に、射程300キロメートルのミサイル(編集注:「ハイマース」で発射可能なATACMS)のウクライナへの提供可能性について協議が行われているかの質問に対して、ウクライナはあらゆる可能性について協議していると回答した。
マルカロヴァ大使は、「戦争の現局面の初めから、ウクライナ側の全ての要請は、その瞬間に戦場で必要な物だけではなく、私たちの計画や、私たちにとって将来必要となる物についての私たちの理解に向けられている。(中略)私はここで、詳細には立ち入らない。私たちは、何かしらでロシア人たちを戦場で驚かせる方が良い。しかし、私たちは、全ての可能性について協議している」と発言した。
同氏はまた、ウクライナ側はあらゆるレベルで、武器提供量の増加と新しい武器の提供に向けた作業を恒常的に行っていると指摘し、「私たちのところでは、国防相もザルジュニー将軍も、自らのレベルで非常に活発であるし、私たちと大使館の軍事アタシェも、ほぼ毎日、非常に活発に、今受け取っている物の数の増加、新しい物の受け取りに向けた仕事をしている。それがゼレンシキー大統領、クレーバ外相が全ての外交官に提示している第1の優先課題である。そのため、数と質の面の向上は、優先課題で私たちが常に仕事をしていることである」と発言した。
なお、7月20日、通称「ラムシュタイン」と呼ばれるウクライナ防衛コンタクト・グループの第4回会合(オンライン)が開催される。
トップ写真:ザルジュニー軍総司令官(フェイスブック)