米国、ウクライナへの総額10億ドルの新規安保支援パッケージを発表

米国政府は8日、ウクライナに対する総額10億ドルの新たな安全保障支援パッケージを公表した。同支援には、高機動ロケットシステム「ハイマース」のミサイル、155ミリ・120ミリ口径の弾薬、防空ミサイル「ナサムス」、その他兵器・機材を含む。

カール米国防次官が記者会見時に発表した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

カール氏は、「今日バイデン大統領は、大統領権限(Presidential Drawdown)により、追加で装備基金と米国防省機材からの総額10億ドルの第18回資金パッケージの拠出を指示した」と伝えた。

同氏はまた、今回の防衛支援拠出は、ウクライナ軍に対する、同軍が戦場で効果的に利用している装備、武器、機材の「著しい数」の追加提供となると指摘した。

今回のパッケージには、高機動ロケットシステム「ハイマース」の追加ミサイル、155ミリ口径榴弾砲の7万5000弾の砲弾、120ミリ口径迫撃砲20台と同砲用砲弾2万弾、防空システム用ミサイル「ナサムス」、「ジェベリン」1000個、対戦車システム「AT-4」100台、装甲医療車両50台、プラスチック爆弾C-4と起爆装置、個人支援パッケージを含む医療機材が含まれるという。

また、ゼレンシキー宇大統領は、同支援発表を受け、ツイッター・アカウントで、米国に謝意を表明した

ゼレンシキー氏は、「米国国民とジョー・バイデン氏個人に、ウクライナへの10億ドル相当のさらなる、比類なき安全保障支援パッケージの拠出につき、感謝する。そのような支援の1ドル1ドルが侵略者に対する勝利へ近付く一歩だ。私たちは常に、米国の、最も必要な時に与えられている牽引的支援を記憶していく!」と書き込んだ。