独は歩兵戦闘車マルダーと防空システムパトリオットを、米国は歩兵戦闘車ブラッドレーをウクライナに提供へ=共同声明
ドイツ政府は、ウクライナに歩兵戦闘車「マルダー」と防空システム「パトリオット」を、米国政府は歩兵戦闘車「ブラッドレー」を提供する意向があると発表した。
ドイツ政府広報室が5日のショルツ独首相とバイデン米大統領と電話会談後の共同声明を発表した。
発表によれば、両首脳が、ロシア連邦のウクライナに対する侵略戦争に関して意見交換を行い、ウクライナに対して、必要な財政、人道、軍事、外交支援を必要な限り提供する共同の決意を表明した。そして、「その観点から、米国はウクライナに歩兵戦闘車『ブラッドレー』を、ドイツは歩兵戦闘車『マルダー』を提供する意向がある」と発表された。また、両国は、ウクライナ軍のこの兵器の操縦訓練を行うことを予定していると伝えた。
さらに、ウクライナの重要インフラへのミサイル・無人機攻撃に関して、両首脳は、ウクライナの防空面の緊急の必要への対応のための支援提供を継続する意向を確認した。その上で、米国が12月末にウクライナに対して防空システム「パトリオット」を提供すると発表したことが喚起されており、さらに「ドイツは、もう1つの防空システム『パトリオット』提供で米国に加わる」と書かれている。
両首脳は、その他の同盟国・パートナー国がウクライナに提供している軍事支援につき謝意を表明し、ウクライナ防衛問題コンタクトグループ(編集注ラムシュタイン会議)の調整努力を指摘し、防空システムと戦闘車両の追加的提供を歓迎した。
これに先立ち、4日、マクロン仏大統領は、ゼレンシキー宇大統領との電話会談の際に、ウクライナ側が表明していた必要に答える形で支援を増やす決定を下したとし、仏製の軽戦車AMX-10RCを提供すると発表していた。