ゼレンシキー宇大統領、軍人が将校になるための条件を緩和する大統領令に署名

ウクライナのゼレンシキー大統領は、昨年12月31日に高等教育を修了している兵士・軍曹で、民間分野で管理職の経験を有する人物がウクライナ軍において将校になり、幹部職に就けるようにする大統領令に署名した。

2日、ウクライナ国防省広報室が伝えた

発表によれば、2024年12月31日付大統領令第893/2024により、修士レベルの高等教育を修了しており、民間分野で管理職の経験を持つ者をウクライナ軍の中で、大佐カテゴリーを含む管理職への任命が可能になるという。

ウメロウ国防相は、「私たちの目的は、ウクライナ軍の将校職に、管理経験を有す人々を加えることだ。管理職への任命にとっての重要な要因は、実践的な管理技能であり、軍役年数や肩書きだけではない」と説明した。

今後は、兵士、軍曹、下士官で、2年以上の管理職経験があり、修士以上の教育を持つ者は、少尉の称号と将校職を同時に得ることができるという。

この改正により、軍人にとっての配属カテゴリーによる制限がなくなり、義務的な軍事訓練や追加契約の締結の要件も適用されなくなるという。

さらに、学士の教育を持ち、将校の訓練コースを修了した者もまた、少尉の称号と関連の将校職への任命が得られるという。

チェルノホレンコ・デジタル化担当国防次官は、「多くの能力ある専門家が軍に動員された。以前は、将校教育のない者は、兵士の地位にしか就けなかった。私たちは、専門的人材を軍隊に加えて、優れた経験のある管理者に発展のためのあらゆる機会を与える」と今回の改革について説明した。