ロシアが再選したサンドゥ・モルドバ大統領勝利をおとしめる情報工作を開始=戦争研究所

戦争研究所(ISW)は、ロシアと親クレムリン人物たちが、モルドバのサンドゥ大統領による大統領選挙での勝利をおとしめる情報工作を開始したと報告した。

ISWの11月4日付報告書に書かれている

報告には、「11月4日、ロシアと親クレムリン人物は、マイア・サンドゥ・モルドバ大統領の大統領選挙での勝利をおとしめる情報工作を開始した」と書かれている。

具体的には、モルドバ社会党がサンドゥ氏を「非合法大統領」と呼んだり、ロシアと繋がりのある同国の大富豪イラン・ショル氏がロシア国営テレビ局「ロシア24」に対して、モルドバ野党はサンドゥ氏が有利になる大規模な改ざんの「証拠」を持っていると発言したりしているという。

他にも、同国の親露のイーゴル・ドドン前大統領は、ロシア国営メディア「タス」に対して、サンドゥ氏が勝利したのはモルドバのディアスポラの票だけのおかげだったと発言したという。

ISWは、ロシアの情報空間は、モルドバにて「欧州の官僚」によってコントロールされており、モルドバ刻印は選挙結果の決定に一切影響力を有していなかったなどとする、モルドバの親露野党勢力の発言を拡散していると伝えた。

これに先立ち、3日、モルドバでは大統領選挙の決選投票が行われ、サンドゥ現大統領が55.35%の得票で再選を果たしていた。

ウクライナのゼレンシキー大統領は4日、モルドバのサンドゥ大統領と電話会談を行い、大統領選挙における再選につき祝意を表明した。