NATOはロシア軍の西進を止めるためにウクライナを支援すべき=ルッテ事務総長

北大西洋条約機構(NATO)のルッテ事務総長は3日、NATO同盟国はウクライナがロシア軍の西進を止められるように軍事支援を提供し続けるべきだと発言した。

ルッテ事務総長がブリュッセルで開催されている2日間のNATO外相級会合の開始前記者会見で発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

ルッテ氏は、「私の同盟国との協議は全て、ウクライナ強化に焦点を当てるべきというものであり、それは私たち皆が強く同意していることだ。なぜなら、私たちが話している正にこの瞬間、前線は東から西へと動いているからだ。ゆっくりと、ロシア側の多大な損耗を伴いながら。私たちは今、これまで話してきた60万人の死者、負傷者ではなく、すでに70万人の損耗について話している。よって、ロシアは多大な代償を払っているのだが、しかし、前線は東へは進んでおらず、ゆっくりと西方へと進んでいる。私たちは、ウクライナが強い立場を得るということを確信せねばならない」と発言した。

また同氏は、どのような次のステップを取り得るか、和平協議をいつ始めるかについては、ウクライナ政権が決めるべきことだと改めて強調した。そして、NATOの課題は変わらないとし、それはウクライナを今支援して、ウクライナの戦場での立場を強化することだと伝えた。

その上で同氏は、「私たちの課題は、彼らを支援することであり、その後で、それを達成し得るかもしれない多くの手段を考えることだ。ところで、ウクライナ人もまた、それについて考えている」と発言した。

なお、3日、ブリュッセルにて、2日間のNATO外相級会合が始まっている。主要議題の1つは、ウクライナ支援の増加。また、ロシアやその他全体主義国家によるNATO加盟国に対するハイブリッド攻撃への対抗についても話し合われる。