徴兵年齢の引き下げは優先課題でない=ゼレンシキー宇大統領
ウクライナのゼレンシキー大統領は、徴兵年齢の引き下げは優先課題でないと表明した。
ゼレンシキー大統領がXアカウントに書き込んだ。
ゼレンシキー氏は、「報道で多くの人が、前線に送り込むためのウクライナ人の徴兵年齢の引き下げについて話ている。私たちは、現存する旅団への装備品提供とその装備品を使用するための人員の訓練に注力すべきだ。私たちは、機材と若年兵の訓練不足を補償すべきではない」と発言した。
また同氏は、ミサイルの供給とロシアの軍事能力の削減が優先課題であって、ウクライナの徴兵年齢の引き下げは優先課題ではないと指摘した。
そして同氏は、「目的は、できるだけ多くの人の命を維持することでなければならず、倉庫の中の武器を維持することであってはならない」と書き込んだ。
さらに同氏は、もっとも重要なのはこの戦争をどのように終わらせるかについて一緒に取り組むことであり、それが「私たちの主要な優先課題だ」とし、それについて(12月7日の)パリでのトランプ氏とマクロン氏との会談時に話し合ったと伝えた。
これに先立ち、12月27日、ロイター通信とAP通信が米国高官の発言をもとに、バイデン米政権がウクライナに対して、徴兵年齢を18歳まで引き下げて、ウクライナ軍の迅速な兵員増加を行うために、動員法を見直すことを要請していると報じていた。
ウクライナのリトヴィン大統領顧問は、ウクライナが動員年齢を引き下げる意味はないとし、なぜなら、パートナー国からの武器が時宜を得て届いていないからだと主張していた。
また、ヴェニスラウシキー最高会議国家安全保障・国防・情報委員会委員もまた、最高会議はウクライナの動員年齢引き下げに関する法案や提案はいかなるものも審議していないと発言していた。
写真:大統領府