ウクライナ国家警護隊隊員、スマホアプリの新機能で所属変更可能に
ウクライナのゼレンシキー大統領は15日、政府が運用するスマートフォン用アプリ「アルミヤ+(プラス)」で、国家警護隊隊員が所属する部隊を変更を申請する機能の運用が始まったと報告した。
ゼレンシキー大統領が同日夜の動画メッセージで伝えた。
ゼレンシキー氏は、「今日、私たちの国のアプリ『アルミヤ+』に新しい一歩が生じた。今後は、ウクライナ国家警護隊の隊員の異動が可能となる。現在は最初の段階で、国家警護隊の隊員のために国家警護隊内での異動が可能となっているが、しかし、ウクライナ軍と国家警護隊の部隊の間の異動の機会も与えるという課題がある」と発言した。
さらに、近々、同アプリの機能には国境警備隊の部隊も加えられる予定だという。
そして同氏は、「今日の時点ですでに、私たちのウクライナ軍の兵士の異動に関して、3607件の肯定的な決定が採択済みだ。内務省チームは、国防省と一緒に、私たちの国家警護隊隊員のための結果が出るように積極的に仕事をしている。ありがとう! これは兵士たちのための具体的で肯定的な結果であり、人々により大きな動機を与える可能性だ」と強調した。
なお、11月15日から、軍人向け官製アプリ「アルミヤ+」にて、兵役の場所の変更を申請する機能が導入されていた。これによりウクライナ軍の軍人は、無駄な官僚主義的手続きなく、迅速に他の場所へと異動することが申請できるようになっていた。今回から、国家警護隊隊員も同機能が利用できるようになっている。
「アルミヤ+」とは、ウクライナ軍内の各種文書のデジタル化の端緒となるものとして今年8月に運用が開始されたスマートフォンアプリ。発表当時同アプリは開発途中であるとされ、最初は電子身分証明書の取得とアンケートへの参加のみが可能だった。