ゼレンシキー宇大統領、ピストリウス独国防相と会談 ドイツ、新たな軍事支援を引渡し
ウクライナのゼレンシキー大統領は14日、キーウを訪れたドイツのピストリウス国防相と会談した際に、ドイツが世界各国の対ウクライナ支援総額の16%を占める支援を行ってきたことにつき謝意を伝えた。
ゼレンシキー大統領がピストリウス国防相との会談時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
ゼレンシキー氏は、「私たちは、ドイツの支援にとても感謝している。全面侵攻が始まってからずっと、ドイツはウクライナを支援してきた。同国の貢献は、ウクライナが得た支援全体の約16%を占める。それは非常に真剣な数字だ」と発言した。
また同氏は、ドイツに対して、ウクライナの空の防衛、防空の構築への支援につき謝意を伝えた。
その際同氏は、「私たちは、空の防衛、全面停電の困難な時にドイツがウクライナの防空体制を構築する上で最大級の貢献を行ったことにつき特に感謝している。私たちは、『パトリオット』『アイリスティー』に感謝しているし、言うまでもなく、エネルギーネットワークを含む私たちの重要インフラを守っている『ゲパルト』にも感謝している」と発言した。
その他同氏は、ドイツが米国と共にウクライナ防衛問題コンタクトグループ会合(通称「ラムシュタイン会合」)を主導していることを指摘し、「私たちは毎月あらゆることを詳細かつ迅速に解決している国防大臣同盟に感謝している。私たちは2月、関連の会談が開かれることを期待している」と伝えた。
同日、ドイツ政府は、ウクライナへの新たな軍事支援の引渡しを発表した。
ドイツ政府公式ウェブサイト上の更新されたウクライナ支援品リストによれば、ドイツがこの度引き渡した物は以下のとおり。
・耐地雷機動装甲車(MRAP)20台
・戦車「レオパルト1」用弾薬
・155ミリ口径榴弾砲砲弾 1万4000弾
・122ミリ口径榴弾砲砲弾 1万9000弾
・120ミリ口径迫撃砲砲弾 1万1000弾
・アサルトライフル「HK416」495丁
・攻撃用無人機「HF1」および偵察用無人機各種 計600機
・偵察用無人機「ヴェクター」(部品含む) 50機
・無人機「RQ35Heidrun」46機
・無人機「ソングバード」43機
・双眼鏡、毛布、止血帯
その他、更新情報によれば、さらに歩兵戦闘車「マルダー」、装甲輸送車「AiTO30」、MRAP、自走砲「RCH155」の引渡しの準備が行われているという。