「欧州は第二次世界大戦の前のように、戦略的選択の前にいる」=リトアニア大統領
リトアニアのナウセーダ大統領は20日、欧州は現在、第二次世界大戦の前と同様に、戦略的選択の前にいるとし、その選択とは、侵略者に暴力と恐怖の拡散を許すか、共同の努力でそれを止めるかだと発言した。
ナウセーダ大統領がブリュッセルでの欧州理事会会合の前に発言した。
ナウセーダ氏は、「今、87年前の第二次世界大戦前同様、私たちは戦略的選択の前にいる。侵略者に暴力と恐怖の拡散を許すか、それを止め、私たちを脅す侵略者の能力を麻痺させ、欧州をロシア連邦から分離する信頼できる防衛の壁を構築するかだ」と発言した。
また同氏は、欧州は、弾薬や長射程ミサイルなどの軍事支援を激しく必要とするウクライナを短期展望で支えなければならないと指摘した。その際同氏は、EU加盟国はそれら全てを提供する準備があると述べつつ、同時にEUはロシアへの圧力を強めねばならず、LNG輸出と銀行分野を含む第17制裁パッケージを採択すべきだと訴えた。
そして同氏は、「リトアニアはウクライナのあり得るEU加盟の大まかな期日を2030年1月1日と定めることを提案している。それは、私たちのウクライナの友人たちがより速く前へ進むのを鼓舞する。私は彼らの必要な改革履行の能力を知っている、戦時下の非常に困難な条件下においてすらだ」と発言した。
同氏はさらに、中期展望では、EU加盟国にとっては、ウクライナが戦場で彼らのために稼いでいる時間を、自らの軍事能力の強化のために使うことが重要だと主張した。
そして同氏は、「私は、再武装のための欧州委員会の『欧州再軍備』計画に関する提案を歓迎している。なぜなら、そうでなければ、私たちはロシアの侵略の次の犠牲者となるからだ」と指摘した。