ゼレンシキー大統領、ベラルーシとの優先的経済分野を指摘

ゼレンシキー大統領は、ウクライナ・ベラルーシ間の経済分野の優先課題として、燃料・エネルギー、インフラ、交通、農業の分野を挙げた。

4日、ゼレンシキー大統領が、中部ジトーミル市にて、ルカシェンコ・ベラルーシ大統領の出席を得て開かれた、第2回ウクライナ・ベラルーシ地域フォーラムの閉会式にて発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

ゼレンシキー大統領は、「私たちの貿易・経済関係においての優先課題は、何より、燃料・エネルギー、インフラ・交通プロジェクト、産業・生産協力、農業産業分野の強力だ」と発言した。

ゼレンシキー氏はまた、両国は、産業の相互近代化や共同で他国の市場に進出したり、多国間プロジェクトに参加するという潜在力があると指摘した。

また、ゼレンシキー氏は、ベラルーシの投資家に向けて、ウクライナとの協力を呼びかけ、両国間貿易量が現在の50億ドルから60~80億ドルに増加することへの期待を表明した。

これに対して、ルカシェンコ大統領は、ウクライナに対する石油製品の供給を増加する用意があると発言した。

ルカシェンコ氏は、「ウクライナは、ベラルーシの主要貿易パートナーの一つだ。去年だけでも、貿易量を約25%増加させた。しかし、我々の潜在力はこんなものではない」と延べ、ベラルーシの石油製品の供給増加について協議を行う準備があると発言した。

ルカシェンコ氏は、ベラルーシとウクライナは、世界市場からのエネルギーの代替供給先の模索を行っていると指摘した。同氏は、「私は隠さないが、しかし協議の内容をおおっぴらにもしない。しかし、私たちは、現在、世界市場からのエネルギー供給の代替手段につき作業していることを隠さない」と発言した。同時に、同氏は、本件は第三国に敵対することを目的とするのではなく、ベラルーシとウクライナ両国の安全保障なのだと発言した。