EUのガス貯蔵率、86%に 冬に向けた準備進む
オーストリアの欧州委員会代表を務めるゼルマイアー氏は、現在EU諸国の天然ガス貯蔵施設におけるガス貯蔵率は平均で86%となっていると発言した。
ゼルマイアー代表がウィーンで開催された「オーストリア・エネルギー会議2022」の際に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
ゼルマイアー氏は、「今日、私たちは86%に達した。オーストリアは75%、他のEU加盟国は90%以上だ。これは、今冬、私たちは凍えなくても済むことを意味する。私たちは、プーチンが望むような非常事態にはまることはない」と発言した。
同氏はまた、ガス貯蔵施設を満たすというのは「安価ではないが正しい」決定だと指摘した。
さらに同氏は、ロシアからEU加盟国への天然ガス輸入量の急速な削減を指摘し、2月24日以前はEU全体で必要なガスの40%をロシアから輸入していたが、現在ロシアのガスは輸入全体の9%に過ぎなくなっていると指摘した。
なお、ドイツ連邦ネットワーク庁は現在、ドイツの天然ガス貯蔵施設はロシアが主要ガスパイプライン「ノルド・ストリーム1」によるガス供給を停止している中でも、貯蔵率90%を達成していると発表している。