ウクライナ中央銀行、2022年のGDP成長率をマイナス32%と予想

ウクライナの中央銀行は20日、同国の2022年のGDP成長率を約マイナス32%と発表した。

ピシュニー中央銀行総裁が記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

ピシュニー氏は、「今年GDPは、約32%減少する」と発言した。

同氏はまた、成長率に影響を与えるのは、輸送面の問題、企業の能力の破壊、国民の収入減少、農業生産の低下だと指摘した。

加えて同氏は、2023〜2024年、経済は徐々に回復していくとし、その成長率は4〜5%となると発言した。同時に、今後の経済回復の重要要因となるのは2023年中盤のセキュリティリスクの低減だとし、さらに著しい予算支援が消費需要と国家復興への投資を刺激していくことになると指摘した。

同時に同氏は、労働力と生産能力の著しい損失、世界的なエネルギー価格の高騰、戦後復興時の大幅な輸入需要が経済回復を遅らせることになると発言した。