露軍のミサイル攻撃回避のためにウクライナの発電施設の分散が必要=国会エネルギー委員長

ウクライナ最高会議(国会)のエネルギー・住居・公共サービス委員会のヘルス委員長は、ロシアによるウクライナの電力インフラ施設への攻撃が続くことを受け、新しい電力システムの要素として、分散された小規模発電施設を大量に設置することが必要だとの見方を示した。

3月30日、ヘルス・エネルギー・住居・公共サービス委員長が公共ラジオ出演時に発言した。

ヘルス氏は、電線、高圧線がどこを通っているかが見えていることから、電力施設を隠すことは実質的に不可能だと指摘した。

そして同氏は、「それでも、昨年も現在も、より細かく分散された脱集中型の発電が加えられるように、電力ネットワークの構造を少し変えるための作業が続いている。それら発電は最終消費者により近くなる。簡単な言葉で言えば、私たちのところには、5〜10の大型発電所があり、それらは標的となり、攻撃を受ける可能性がある。私たちのところに、何百もの細かい発電所が、消費者や、大型電力消費のある場所の近くに設置されたら、細かい施設をミサイルで攻撃することは、実質的に不可能、あるいは、非常に高価となるというわけだ」と発言した。

同氏はまた、新しい電力システムの要素を築く、という話の趣旨は、国中に分散された小型発電所を大量に設置するということだと説明し、多くの太陽光発電所、主に都市部での多くのガス火力発電所をはじめとして、その方向での作業が行われていると伝えた。

そして同氏は、「新しい構成は、電力システムの柔軟性、電力システムの最終消費者に電力を供給する上での信頼性の両方に貢献するものとなる」と強調した。

これに先立ち、3月29日、ロシア軍は、ウクライナの複数の電力施設に大規模な攻撃を行っていた。とりわけ、電力事業者「DTEK」グループの3つの火力発電所が被害を受けている。

また、3月22日、ロシア軍によるウクライナ各地の電力施設への大規模ミサイル攻撃の際に「ハルキウ第5火力発電所」が破壊されている。同発電所は、同発電所の再建には1年以上かかり、現在ハルキウへの送電は他地域から行われていると伝えている。