今週のウクライナの電力状況は困難=電力会社総裁

ウクライナの電力会社「ウクルエネルホ」のクドリツィキー総裁は5日、6月最初の州から、気温上昇、ロシアの攻撃、発電量の減少といった複数の要因から国内の電力システムの状況は悪化していると発言した。

クドリツィキー総裁が公共テレビ「ススピーリネ」の番組出演時に発言した。

クドリツィキー氏は、「いくつかの要因がある。何よりもまず、かなり高い気温と、それに伴う電力消費増加だ。また、敵の最近の火力・水力発電所への攻撃が、それでなくても少なく、不十分だった電力システム上で現在稼働している発電をさらに減らしている」と発言した。

さらに同氏は、曇天により太陽光発電所での発電量が減少し、また原子力発電では予定されていた修理プロセスが続いていると指摘した。

そして同氏は、「今週の状況は困難となる。唯一(言えることは)、週末には消費が落ちる。それはいつもそうであり、安定した傾向だ。よって、週末には少し楽になる」と予想した。

その他同氏は、各州の最大電力消費限度の設定について説明し、「限度は現存の発電量に応じて定められている。つまり、私たちにどれだけ電力があるが、言うなれば、どれだけ生産でき、どれだけ輸入できるか、どれだけ私たちが州の間で配分できるかである」と発言した。

その上で同氏は、消費限度の変更は、発電力の再生や消費の低下を受けて行われる可能性があると伝えた。