ウクライナ政府、2025年のGDP成長率を2.7%と予想

ウクライナ閣僚会議(内閣)は6月28日、2025〜2027年の予算宣言を採択した。同文書には、2025年のGDP成長率を2.7%と予想するなど、段階的経済復興が想定されている。

政府ポータルサイトに6月28日付閣議決定第751が公開された

閣議決定には、「国内総生産(GDP)は2024年を通じて回復を示し続けるが、しかし、このプロセスは治安面のリスクと挑戦によって複雑なものとなり得る。とりわけ、それはエネルギー施設、交通インフラ施設への攻撃継続、生産能力の破壊継続、物流の複雑化、隣国からの輸出あるいはウクライナの農産物トランジットなどへの制限措置の維持といったリスクである」と書かれている。

これにより、2025年のGDP成長率は2.7%、2026年は7.5%、2027年は6.2%と予想されている。

また、宣言には、成長へ最も貢献するのは投資需要であり、それを最も後押しするのは、破壊されたインフラの復旧への投資の高い需要、自国の防衛能力の再建だと書かれている。

その他、失業率は、2025年には17.7%、2026年には17.4%、2027年には16%まで下がると予想されている。