ウクライナ、パレスチナに1000トンの小麦を人道支援として提供

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ウクライナ外務省は、人道支援プログラム「ウクライナからの小麦」によりパレスチナに1000トンの小麦を提供したと発表した。

ウクライナ外務省がソーシャルメディア「X」アカウントで報告した

発表には、「今回の輸送は、同イニシアティブでのウクライナからパレスチナへ送られる3回の輸送の内の最初のものである。これは、パレスチナの10万1000世帯の家族を1か月強支援するものである」と書かれている。

また、イェルマーク宇大統領府長官も、テレグラム・チャンネルで、支援の到着を報告した

イェルマーク氏は、「ゼレンシキー大統領のWFPと協力したイニシアティブ『ウクライナからの小麦』が、パレスチナへの3回の内の初回分を送った。それは、イスラエルとハマスの間の紛争に巻き込まれた10万世帯以上の人々への食糧支援を確保する」と発言した。

さらに同氏は、ロシアの対ウクライナ全面侵攻により、世界中で7000万人の人々が食糧危機に見舞われているとし、「私たちは、食料不足で苦しみ、飢餓の脅威の中にいる無辜の市民に不可欠な支援を提供している」と伝えた。

また同氏は、「食料安全保障は、ヴォロディーミル・ゼレンシキーの『平和の公式』の重要項目だ」とも喚起した。

そして同氏は、ウクライナは食料危機の克服のためにパートナーとともに具体的な措置の作業を続けているとし、「大統領のイニシアティブ『ウクライナからの小麦』は今後も成功裡に、不断かつ安全に実現されていかねばならない」と指摘した。

パレスチナ向けの1000トンの小麦粉を載せた船は、トルコからヨルダンへと到着し、すでにガザに配送されたという。

今回は同イニシアティブでパレスチナに送られた初回分で、今後数ヶ月以内にさらなる船でのユソウが予定されているという。

このイニシアティブで、ウクライナは、合計で7000トン以上の小麦粉をガザに送る予定で、ノルウェー、オーストリア、エストニア、フランス、アイスランドの支援を受けているとのこと。

イェルマーク氏は、「ウクライナは、これまでも今後も、世界中の食料安全保障のドナーであり続ける。プログラムが始まってから、ウクライナは、スーダン、エチオピア、ケニア、イエメンといった多くの国に不可欠な食料品を供給してきた」と強調した。

その上で同氏は、諸国に対して、「平和の公式」の重要項目である食料安全保障達成のための集団の努力に加わるよう呼びかけた。

これに先立ち、ゼレンシキー大統領は今年3月、ウクライナは国連世界食糧計画(WFP)と共に、ガザ、マラウイ、コンゴ民主共和国、その他の国の飢餓克服を支援すべく、「ウクライナからの穀物」プログラムのための新しいルートを構築している」と発言していた

なお、ウクライナは、1988年にパレスチナを国家承認している。