JBIC、ウクライナ復興プロジェクト等に向け黒海貿易開発銀行へ最大1億5000万米ドル拠出へ
黒海貿易開発銀行は、日本の国際協力銀行(JBIC)から、ウクライナの重要なプロジェクトの支援や、グリーン・イニシアチブ促進のために、総額1億5000万米ドルを上限とするクレジット・ラインの供与を受けた。
8日、ウクライナ経済省広報室が伝えた。
発表によれば、このクレジットラインは、ウクライナの重要経済・社会インフラの復旧・復興のプロジェクトに向けられるという。特に農業、食品、輸送・物流、デジタル・インフラ、医薬品の分野における経済の強靭性強化に重点が置かれると書かれている。
最大7500万ドルは、黒海地域におけるグリーンイニシアティブと環境持続可能性の促進に割り当てられるという。
ウクライナのスヴィリデンコ第一副首相兼経済相は、「黒海貿易開発銀行とJBICの協調努力は、国際機関による大きなニーズのあるウクライナを支援するという不変のコミットメントを示している。持続可能な発展を促進し、経済の重要部門におけるプロジェクトの実現を支援するこのイニシアティブにつき、パートナーたちに感謝しているる」と述べた。
セルハット・コクサル黒海貿易開発銀行総裁は、ウクライナ向け1億5000万ドルは、同国の復興に必要な重要な投資を活性化させるものだと指摘した。今回の融資枠はいずれも、地域における喫緊の課題への対応と、グリーン投資の促進という、黒海貿易開発銀行とJBICの共通の願望を反映したものだという。