ウクライナとシリア、食料品供給ルートにつき協議

ウクライナのコーヴァリ農業政策食料相は30日、シリア首都ダマスカスを訪問した際に、シリアのアフマド農業相と会談し、農業部門の協力について協議を行なった。

ウクライナ農業政策食料省広報室が伝えた

発表にて、コーヴァリ氏は、「シリアの同僚と非常に建設的な会談を行なった。同国が必要としている製品の明確なリストについて話し合った。何より、シリアは畜産製品、肉や乳製品に関心がある。また、小麦、大麦、油、砂糖、小麦粉もだ。なぜなら、アサド政権時代には、輸入をコントロールして利益を得るために、シリアへの製品の供給には非常に高い関税がかけられていたからだ」と指摘した。

また同氏は、ウクライナの製品・食料品への関税を下げるべく、ウクライナ農業政策食料省とシリアの経済・貿易・農業省のレベルで共同作業グループが設置されると伝えた。

さらに同氏は、会談時に両大臣はウクライナの製品のシリアへの供給ルート、銀行部門の協力について話し合い、農産品供給分野をはじめとする両国間の貿易の緩和や、食料安全保障について協議したと報告した。

その他同氏は、シリアはウクライナからの技術移転、特に国どの大半が灌漑を必要としていることから、干拓や水力工学の分野の技術移転に関心があると伝えた。双方はまた、ウクライナからは小麦、大麦、油、砂糖、小麦粉を輸出し、シリアからはナッツや果物を輸出する、相互貿易の可能性についても話し合ったという。

これに先立ち、30日、ウクライナのシビハ外相がコーヴァリ農業政策食料相とともにシリア首都ダマスカスを訪問し、シリアの実質的指導者シャラア氏やシャイバニ外相と会談を行っていた。