ゼレンシキー宇大統領、ロシア天然ガスの輸送終了につき「モスクワの最大級の敗北」

ウクライナのゼレンシキー大統領は1日、同日をもってウクライナを通過するロシアの天然ガスの欧州への輸送が終了したことを報告した。

ゼレンシキー大統領がテレグラム・チャンネルで伝えた

ゼレンシキー氏は、「ロシアで25年以上前にプーチンに権力が贈呈されてから、毎年のウクライナを通る欧州への天然ガス輸送は1300億立法メートル以上であった。今日、ロシアのガスの輸送は、ゼロだ。これは、モスクワの最大の敗北の1つである。エネルギーを武器に変え、シニカルにパートナーたちをエネルギーで脅迫してきたことが、ロシアから最も魅力的で、地理的に最もアクセスしやすい市場を奪うことになったのだ」と指摘した。

また同氏は、欧州諸国の圧倒的多数がそのような変化にうまく適応したと指摘した。

そして同氏は、「今日、私たちの共通の課題は、エネルギー転換の時期にあるモルドバを支えることだ。また、私たちは、透明性のあるエネルギー政策よりも、モスクワとのマフィアスキームを好む欧州のいくつかの政治家のヒステリーにも耐えなければならない」と強調した。

さらに同氏は、ウクライナ政権は、トランプ米次期大統領が言及している米国産の天然ガスの欧州への供給増加にも期待していると伝えた。

そして同氏は、「パートナーからの市場における協力と最大数の提案により、価格をより快適なものとすることが可能だ。欧州の真のパートナーからガスが市場に増えれば増えるほど、欧州によるロシアへのエネルギー依存の昨今の悪影響はより迅速に克服できるようになる」と指摘した。

これに先立ち、1月1日7時にウクライナ領と通過するロシアから他の国への天然ガス輸送が終了していた。

ウクライナは、同決定を事前に諸国に通達していた。