ウクライナ政府、JICAと5800万ドルの復興融資協定を締結
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ウクライナのクレーバ復興担当副首相兼地域発展相と松永秀樹JICAウクライナ事務所所長は9日、ウクライナ緊急復興プログラムの第4フェーズを正式に開始するための融資協定に署名した。
ウクライナ地域発展省広報室が公表した。
クレーバ副首相は、「緊急復興プログラムの新しい資金により、人同地雷除去、エネルギー部門、水供給、インフラ復旧といった、複数分野での重要支援の供与が確保されることになる。私は、私たちのパートナーシップのさらなる強化と深化に期待している」と発言した。
同省は、ウクライナではすでに同省とJICAの共同により実施している緊急復興プログラムの3つのフェーズが実現されてきたと指摘している。これまでには、エネルギー、輸送、農業、医療、教育、瓦礫処理、上下水道、人道的地雷除去の各分野のニーズへの迅速な対応が行われてきたという。また、地方自治体・地域の公共機関への機材の提供も行われていると報告されている。
クレーバ副首相は、日本はロシアの全面侵攻開始から、120億ドルの人道的・財政的支援を供与してきたとし、それによって同省は総額約7億ドルの共同プロジェクトを実施してきた。
今回の融資協定で、緊急復興プログラムは延長され、第4フェーズの支援額は5800万ドルとなると説明されている。
写真:地域発展省