ハルキウ市長選、30の投票所で当選テレホウ候補に有利な不正の疑い確認=選挙監視団体
ウクライナの選挙問題を扱う市民ネットワーク「オポーラ」は、10月31日に実施されたハルキウ市長選挙の投票にて、30の投票所にて票数がプロトコルと監視員の受け取ったデータの間で一致せず、当選が発表されたテレホウ候補に有利な形で不正が行われた疑いを指摘している。
オポーラのハルキウ州コーディネーターを務めるミコラ・ジンチェンコ氏がウクルインフォルムの記者に伝えた。
ジンチェンコ氏は、「ホロドノヒルシキー地区の40の投票所のうちの30にて、投票結果プロトコルにおけるイーホル・テレホウ候補の票数がオポーラ監視員が以前に受け取ったデータより増えている。不一致数は、テレホウ氏に有利な形で合計で248票である」と説明した。
ジンチェンコ氏は、ハルキウ市の3つの地区の投票所にて、合計で600票以上の票数不一致の疑いが生じていると伝えた。
同氏は、オポーラは本件につき、警察に通報すると伝えた。
なお、4日、G7大使ウクライナ・サポート・グループは、ツイッター・アカウントにて、ハルキウ市長選挙を注視しているとコメントしつつ、「オポーラを含む、国内監視員がいかなる干渉も受けずに活動でき、法執行機関が、違反の報告を丁寧かつ適宜に捜査することが重要だ」と発表した。
これに先立ち、10月31日、東部ハルキウ市の市長選挙が実施された。1日、市領域選挙管理委員会は、市長代行を務めていたイーホル・テレホウ氏が1回目投票で過半数(50.66%)の得票を得たことで当選したと発表していた。