角日本国大使:ロシアのクリミア「併合」の違法な状況が続く限り、日本は制裁を継続

日本は、クリミア問題やドンバス問題と、北方領土の返還交渉は、分けられるべきであると考えている。

角茂樹駐ウクライナ日本国特命全権大使がウクルインフォルムへのインタビューで発言した。

角大使は、「ロシアがウクライナに対して色々なことを行っていること、クリミア問題やドンバス問題と、北方領土の返還交渉は、分けられるべきであるというのが、日本の立場です。北方領土を解決するということは、日本が戦後ずっと続けてきたことですから、そのためには確かにロシアとの友好関係というのは、必要とされるでしょう。ただし、友好関係があるからといって、相手が悪いことをすれば、それに対して、目を瞑ったり、何も言わないということではないと思います」と述べた。

加えて、大使は、「いくら友人であってもその友人が悪いことをすれば、それに対して『おかしい』ということを言うし、それを悔い改めないのであれば、悔い改めることに必要なある程度のことをする、ということもわかると思います」と補足した。

大使によれば、ロシアがクリミアをウクライナに返し、ミンスク合意を遵守したら、日本は対露制裁を終わらせるとのこと。角大使は、具体的には「もちろん、日本は、ロシアに制裁のための制裁を科しているわけではありません。逆に、ロシアがクリミアをウクライナに返し、そして、ドンバスの問題の解決のためにミンスク合意を遵守し、積極的な立場で解決すれば、いつでも制裁は終わらせるわけです。このことは、ロシアに対してもきちんと話していることです」と説明した。

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