活動家、国会前でドニプロペトロウシク州の改名を要求

5日、複数の市民団体の活動家が、最高会議(国会)前で、ドニプロペトロウシク州をシチェスラウ州へと改名する第9310-1憲法改正法案の採択を求める集会を開催している。

集会には、約200人が参加している。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

集会の運営者であるキリロ・ドノレンコさんは、ウクルインフォルムへのコメントで「私たちは、今のところ『ドニプロペトロウシク州』と名付けられているところからやってきました。私たちの集会の目的の一つは、脱共産主義プロセスを終え、ウクライナ民族にとっての悪魔であるペトロフスキーの名前を州名から外すこと、もう一つは、州名へ歴史的な名前『シチェスラウ』(編集注:コサックの本拠地「シーチ」の栄光、を意味する)を取り戻して、ウクライナ化を行うことです」と発言した。

また、活動家たちは、もう一つの改名案「ドニプロ州」ではなく、「シチェスラウ州」を支持していることを強調した。

参加者は、最高会議敷地内の入り口付近で、議員を見かけるたびに、ドニプロペトロウシク州の改名にかかわる憲法改正法案第9310-1を支持するよう呼びかけつつ、「シチェスラウ州に改名を!」と叫んでいる。

ドロレンコさんは、活動家たちは、最高会議が同改正法案を審議する木曜日までこの集会を続けるつもりであると述べた。なお、ドロレンコさんは、この改名案には、60の市民団体が支持をしていると指摘した。

これまでの報道では、最高会議は、憲法裁判所にドニプロペトロウシク州の改名に関わる憲法改正法案を送付する決定を採択する予定であり、現在、本件に関わる法案は、2本登録されている。1本は、州名を「ドニプロ州」とする案(第9310)であり、もう1本は「シチェスラウ州」とする案(第9310-1)である。昨年11月末に、最高会議は、審議のために法案を議題に登録しよう投票にかけたが、票数が過半数に達しなかった。