ヤヌコーヴィチ氏、ロシアとの捕虜交換交渉の役割を自身が担うことを提案
国家反逆罪の有罪判決を受けているヴィクトル・ヤヌコーヴィチ前大統領は、ウクライナ・ロシア間の捕虜交換交渉の役割を自身が担うことを提案した。
6日、同前大統領がモスクワで記者会見を行った際に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
ヤヌコーヴィチ氏は、「もしウクライナ側からのイニシアティブがあれば」と前置きしつつ、自身はロシアのプーチン大統領との間で交渉を行い、捕虜交換の案を提示する準備があると発言した。
なお、これまでの報道では、プーチン露大統領は、2018年12月20日、モスクワでの記者会見時に、ウクライナのヴィクトル・メドヴェチューク氏(野党・生活党幹部)が最近モスクワを訪れた際に、同氏から昨年11月25日にケルチ海峡沖でロシアが拘束したウクライナ海軍軍人24名の解放について話があったと発言していた。
また、ポロシェンコ・ウクライナ大統領は、昨年12月16日に、メドヴェチューク氏は実質的にプーチン大統領を代表する人物であると述べつつ、ミンスクで定期的に開催されているウクライナ・ロシア・欧州安全保障協力機構(OSCE)からなる三者コンタクト・グループ(TCG)会合の捕虜解放協議には、すでに半年間参加していないと説明していた。
TCG会合でのウクライナ側参加者については、同年12月17日、イリーナ・ヘラシチェンコ最高会議第一副議長が、現在、TCG人道問題作業部会における捕虜解放問題は、保安庁(SBU)捕虜・政治囚解放問題統一センター長であるユーリー・カチャノウ氏と、一時的被占領地域・国内避難民問題省のセルヒー・ザホロドニー専門家が担当していると発言していた。
なお、ヤヌコーヴィチ前大統領に関しては、1月24日、キーウ(キエフ)市オボロン地区裁判所が同前大統領に対し国家反逆罪で懲役13年の有罪判決を下している。