ポロシェンコ大統領、市民団体代表者たちと会談 汚職対策機関の刷新に言及

6日、ペトロ・ポロシェンコ大統領は、各分野の市民団体代表者と会談した際、複数汚職対策機関の刷新を行うつもりがある等と発言した。

同日、ダルヤ・カレニューク汚職対策センター最高執行責任者が、市民団体代表者との会合時のポロシェンコ大統領の発言をフェイスブック上で伝えた。

カレニューク氏は、ポロシェンコ大統領が国家汚職防止庁(NAPC)と特別汚職対策検察(SAP)は刷新が必要だと発言したとし、それを受けて、市民団体連合は近々大統領へ「刷新」のための法案を送付すると伝えた。

加えて、カレニューク氏は、ポロシェンコ大統領はアルテム・シートニク国家汚職対策局(NABU)局長を支持しているが、同時にNABUの活動には意見があると述べ、その他、保安庁(SBU)等の治安機関から経済問題捜査権限を剥奪し、「国家金融捜査局」を設立しなければいけないと発言したと伝えた。また、セーモチカ対外情報庁副長官やデムチナSBU第一次官について、大統領は、これらの人物が現在のポストにいることは良くないと理解していると発言したことが伝えられた。

また、カレニューク氏は、反汚職裁判所の裁判官を「大統領が近日中に任命する」と書き込んだ。

カレニューク氏によれば、同日の会合には、約20人の参加者がおり、意見交換は2時間以上に及んだとのこと。同氏は、会合の際に、ポロシェンコ大統領が、自身が大統領職についている間、「人事とコミュニケーションという二つの主な過ちを犯したことを認めた」と伝えた。