ゼレンシキー大統領、米国代表団とロシア侵略への対抗を協議

ヴォロディーミル・ゼレンシキー大統領は、大統領就任式出席のためにキーウ(キエフ)を訪問したアメリカ合衆国の政府・議会の代表者と会談した。

20日、大統領府ウェブサイトが伝えた。

会談の際、ゼレンシキー大統領はアメリカ側に対して、ウクライナの主権・領土一体性回復における主導的役割、また国内改革前進の支援につき謝意を伝えたとある。

大統領は、「アメリカはウクライナの強力かつ非常に真剣なパートナー国である。何より、それはロシア侵略克服においてそうである。私たちは、ドンバス地方とクリミアにおけるロシアの侵略を単独で克服することはできない。そのため、私たちにはあなたがたの支援が必要である。私は、あなた方に対し、アメリカが対露制裁の強化を続けるよう呼びかける」と発言した。

ゼレンシキー大統領は、安全保障面での支援についてもアメリカに謝意を伝えた。

大統領は、ウクライナにおいて透明でオープンかつ民主的な改革を実現する準備があると述べ、「私たちには、非常に良い例がある。それはあなた方の国である。ウクライナの改革は全体として、あらゆる分野において、ドンバスにおける停戦が実現されてからではなく、それと並行して行われていくことになる。なぜなら、そうせざるを得ないからだ。私たちは、価値と透明性において欧州的な国家になりたいのである」と発言した。

ゼレンシキー大統領は、ドナルド・トランプ米国大統領に対して、歓迎のメッセージに謝意を述べ、近く会談が行えることへの期待を表明した。

大統領はまた、ウクライナ・アメリカ間戦略的パートナーシップの更なる包括的建設が重要であると強調し、とりわけ、エネルギー分野での互恵的な協力プログラムの実現や安全保障分野での協力深化を指摘した。

米国側でこの会談に出席したのは、リック・ペリー・エネルギー長官、カート・ヴォルカー国務省ウクライナ問題特別代表、ロン・ジョンソン議員であった。

写真:大統領府広報室