ウクライナ・NATO委員会、クリミア違法併合を非難し、対露制裁を支持する共同声明を採択

北大西洋条約機構(NATO)は、ロシアによる対ウクライナ侵略行為関連の対露制裁を支持しており、ロシアの行動に建設的変化がない限り、通常の協力を行うことはできないと発表した。

31日、キーウ(キエフ)で開催されたウクライナ・NATO委員会会合の結果として、声明が採択された。NATOが公式ウェブサイトで公開した

声明には、「ウクライナにおけるロシアの違法行為に対するNATOの対応は、制裁発動をはじめとする国際的努力全般と一致しており、またそれをサポートするものである。ロシアの行動に、国際法・国際義務・責任を遵守することを示すような、明確かつ建設的な変化がない限り、『通常の関係(business as usual)』を行う状況はあり得ない」と書かれている。

NATO加盟国はまた、ロシアによるクリミアの違法併合を強く非難するとともに、それを認めないとし、クリミアへのロシアの軍事潜在力が継続して大規模に増強されていることを非難した。また、このようなクリミアでの軍事力増強は、地域におけるロシア連邦の攻撃的行動の大きなパターンの一部となっていると指摘されている。加盟国はまた、クリミアはウクライナ領であることを繰り返し、ロシアに対して、クリミア半島のコントロールをウクライナに返還するよう要請した。