【ウクライナ・トルコ戦略評議会】大統領府が総括 軍事支援、運転免許証相互承認、自由貿易圏

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ヴォロディーミル・ゼレンシキー大統領とトルコのレジェップ・タイープ・エルドアン大統領は3日、第8回ハイレベル戦略評議会会合の総括となる共同声明に署名した。

大統領府広報室が伝えた

共同声明にて、トルコによるウクライナの主権・領土一体性を変わらぬ支持が確認され、両国がウクライナ・トルコ戦略的パートナーシップの発展となる全ての分野(とりわけ、政治、安全保障、軍事、貿易・経済、防衛産業)での優先課題を定めている。

また、同日、両国大統領出席の上で、複数の文書が政府間で署名された。

ゼレンシキー大統領は、署名式の際、「今日、重要な軍事・財政協力協定が採択された。これにより、ウクライナ軍はトルコのパートナーたちから財政支援を受け取る。私たちは、これに心から感謝している」と発言した。

署名された文書は、軍事・財政協力協定ウクライナ・トルコ政府間財政支援実現議定書とのこと。

これらの文書は、ウクライナ軍によるトルコの軍事品・軍民両用(デュアルユース)品獲得用に、トルコ政府が2億トルコ・リラ(約3600万ドル)を拠出することを定めている。

更に、ミロヴァノウ経済・貿易・農業発展相と、ペクジャン・トルコ貿易相が、自由貿易圏協定のための協議に関する相互理解覚書に署名。

アヴァコウ内務相とインジェ・トルコ内務次官が、国内運転免許証相互承認・交換政府間協定に署名。この協定は、ウクライナとトルコの国内運転免許証の短期・相互認証・交換を規定しており、短期・長期で相手の国に滞在する両国国民のために運用される。

その他、ウクライナの国家非常事態庁とトルコ内務省傘下の災害・緊急事態対策庁の間で、相互理解覚書が署名された。同覚書は、防災協力の強化に関する内容となっている。

また、両国の国家アーカイブ庁間で、協力に関する覚書も署名。両機関間で、今後の具体的対話を発展させるものと説明された。

写真:大統領府