露クレムリン、コザク大統領府副長官がウクライナ問題担当となることを認める

ロシア連邦のドミトリー・ペスコフ大統領報道官は、ドミトリー・コザク大統領府副長官がウクライナ問題・統合問題を担当していくことを認めた。

露インターファクス通信が報じた

記者が、コザク氏が人質交換問題を扱っていることは、同氏にウクライナ問題の担当が移ったことを意味するかと尋ねると、ペスコフ氏は、「少なくとも、私が今言えることは、そう、コザク氏は今後新しいポストでウクライナ問題と統合問題を扱っていく、ということだ」と発言した。

ペスコフ氏はまた、今後、担当分割にて明確な割り当てがされるが、今のところはまだ最終確定はしていないと指摘した。

記者が、「統合問題」との表現に関し、何と何との統合についてコザク氏が扱っていくのかと尋ねると、ペスコフ氏は、「ロシアとウクライナではない」と述べ、ロシア国内には多くの統合プロセスがあると回答した。

加えて、ペスコフ氏は、これまでウクライナ問題を担当していたウラジスラフ・スルコフ露大統領補佐官の辞任要請は「署名されていない」と発言した。

これに先立ち、ロシア連邦のウラジーミル・プーチン大統領は、ドミトリー・コザク元副首相を大統領府副長官に任命していた。

加えて、1月25日、スルコフ大統領補佐官が国政を離れるとの情報が伝えられた。スルコフ氏は、ロシア連邦の対ウクライナ政策の形成を担っていた人物であり、更には、しばしば「ドンバス戦争の建設者であり、ウクライナ東部のテロ組織『DPR/LPR』創設の主要なイデオローグ」と呼ばれる人物であった。

ロシアの政治動向センターのアレクセイ・チェスナコフ氏は、スルコフ氏が国政を離れることを決めたのは、「ウクライナ問題の方針の変更による」と発言している。ただし、その発言以降、これらに関する、公式レベルでの説明は行なわれていなかった。