日本政府、ハルキウ軍病院に医療機器を供与 800万フリヴニャ相当

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日本政府は25日、ハルキウ市の北方軍事医療センターに、約800万フリヴニャ相当の最新医療機器を供与した。

ウクルインフォルムの記者が伝えた。

引渡し式には、倉井高志駐ウクライナ日本国大使とオレクシー・マルツェニューク・ウクライナ国防次官が出席した。

写真:ヴヤチェスラウ・マジイェウシキー/ウクルインフォルム

この度、このハルキウの軍病院に供与されたのは、キヤノン社製のX線診断装置・CTスキャナー(DREXZX80/E6 Remotecontrol R/F system Canon ZEXIRA)とフジフィルム社製の気管支ファイバースコープ(FUJIFILM F82-120T)2点。支援総額は約800万フリヴニャ(約3600万円)となるとのこと。

倉井大使は、「日本は、1991年からウクライナの人々を様々な形でサポートしており、現時点でのこれまでの(対ウクライナ)支援総額は30億米ドルを超える。2014年以降、この協力は活性化しており、その多くの支援が軍病院の設備のために割かれている。私は、ウクライナ東部で亡くなったウクライナの軍人たち皆に、そして軍医の方々の仕事に敬意を表す」と発言した。

この軍病院では、これまで旧式のフィルムを利用するレントゲン機材があったが、同機材では一日での利用回数に限界があったが、今回供与された新たなX線診断装置とCTスキャナーにより診断のレベルがはるかに向上するとのこと。

レントゲン科のオレクサンドル・ヤシンシキー科長は、「このクラスの機材は、診断の質と速度と規模を向上させるものであり、診断時間を最小限にまで短縮することが可能となる。この機材により、レントゲン診断、CT診断というあらゆる検査が可能となる」と発言した。

なお、これら機材は、翌日からの業務から利用されるとのこと。

マルツェニューク国防次官はまた、近々リヴィウの軍病院にも最新の医療用CTスキャナーが供与されると伝えた。

なお、ハルキウの軍病院は、2014年以降、ウクライナ東部の反テロ作戦と統一部隊作戦に参加した軍人・治安機関職員2万6500人以上を受け入れている。