ゼレンシキー大統領、カタール首長と会談
ヴォロディーミル・ゼレンシキー大統領は5日、訪問中のカタールにて、タミーム・ビン・ハマド・アール・サーニ首長と会談し、政治対話、二国間貿易増加、投資協力活性化につき協議を行なった。
ウクライナ大統領府広報室が伝えた。
発表によれば、両首脳は、二国間議題、国際機関での連携、国際・地域の喫緊の問題につき協議を行なった。
両者は、政治対話の高いダイナミズムを維持することが重要であり、また二国間貿易量の増加、さらなる投資協力活性化が必要だと指摘した。その他、エネルギー、食糧安全保障、インフラ、軍事技術協力の分野における協力の展望に注意を向け、また実現が始まっている個別の共同プロジェクトを指摘した。
ゼレンシキー大統領は、ウクライナはカタールに農産品を輸出し続けると述べ、「ウクライナは、カタールを湾岸地域における重要なパートナーの一国とみなしており、カタールの完全な食糧安全保障を行うあらゆる可能性を有している」と強調した。
両者はまた、カタールからウクライナの道路・橋建設など、インフラ設備への投資誘致も協議した。
また、ウクライナの港湾のコンセッション方式での営業権譲渡プロジェクトの拡大重要性も指摘された(編集注:2010年1月、ウクライナ南部ミコライウ州オルビア港の経営権は、コンセッション方式でカタールのQターミナルズ社に渡されている)。また、LNGターミナル建設の展望、エネルギー供給源多元化についても議論が行われた。
タミーム・ビン・ハマド・アール・サーニ首長は、カタール側にはウクライナと互恵協力を発展させる準備があると伝えた。
両者は、コロナ対策についても協議し、その文脈でゼレンシキー大統領は、カタールがウクライナに供与したCOVID-19対策用人道支援に謝意を伝えた。
ゼレンシキー大統領は、タミーム・ビン・ハマド・アール・サーニ首長をウクライナへの訪問に招待した。
写真:大統領府