米国はミンスク協議やノルマンディ・フォーマットへの直接参加を期待していない=米臨時大使
駐ウクライナ米国臨時代理大使を務めるジョージ・ケント国務次官補代理は、ウクライナ東部情勢解決を扱うノルマンディ・フォーマット(独仏宇露4国)やミンスク協議(宇露と欧州安全保障協力機構(OSCE)の三者協議)への米国の直接参加は期待していないと発言した。
ケント国務次官補代理がウクライナの公共放送局へのインタビュー時に発言した。
同氏は、「この瞬間、私は、米国高官のミンスク・プロセスへの直接参加は期待していない。私はまた、米国交換のノルマンディ会合への直接合流も期待していない。しかし、協議は継続している」と発言した。
また同氏は、ロシアはミンスク諸合意で自らが負った義務を6年間にわたり履行していないと指摘した。
これに先立ち、ゼレンシキー大統領は、米国がウクライナ東部情勢解決を扱うノルマンディ・フォーマットやその他のフォーマットへの米国の参加を望んでいると発言していた。
なお、独仏宇露4国からなるノルマンディ・フォーマットの首脳会談は、2019年12月に開催されたのが最後。2020年中に開催が計画されていたが、新型コロナウイルス感染症の世界的拡大や、協議プロセスの停滞などによって時期会合は開催されていない。現在、同フォーマットの協議は、首脳補佐官級で行われている。
写真:Chip Somodevilla/Getty Images