国連憲章にはロシアは安保理常任理事国と書かれていない=ウクライナ代表

セルヒー・キスリツャ・ウクライナ国連常駐代表は、国連憲章には国連安全保障理事会の常任理事国は「ソ連」と書かれている中、ロシア連邦がその席に座るのは憲章に反しているとコメントした。

17日、キスリツャ・ウクライナ常駐代表が、国連総会本会議の議題に「ウクライナの一時的被占領下の状況」を残すかどうかを問う投票が行われる前の演説の際に発言した。ウクルインフォルムのニューヨーク特派員が伝えた。

キスリツャ氏は、「ロシア連邦は、国連憲章第23条に反する形で国連安保理会場にて自らのプレートを立てている。あなたも簡単に確認できることだが、憲章では、ロシア連邦ではなく、ソヴィエト連邦が安保理常任理事国であり続けているのだ」と発言した。同時に同氏は、遺伝子レベルでは、ロシアはソ連のコピーであり続けているとも発言した。

同氏は、1939年9月17日に、ソ連軍が、ナチス・ドイツとスターリン・ソ連の合意に従ってポーランド領の一部を占領したことを喚起しつつ、同日ロシア外務省がツイッター・アカウントにて同ポーランド侵攻を「ポーランド領の解放進軍だ」と指摘したことを非難した。

なお、同日、第76回国連総会本会議にて、「ウクライナの一時的被占領地の状況」問題を議題に含めるかどうかについて投票が行われ、賛成65か国、反対11か国、保留37か国の結果で議題入りが決まっている。反対したのは、ロシア連邦の他、アルメニア、ベラルーシ、ボリビア、イラン、カザフスタン、キューバ、ニカラグア、北朝鮮、シリア、フィリピン。日本は賛成している。