ウクライナ国会、ラズムコウ議長の議事運営権限を2日間停止
ウクライナ最高会議(国会)は5日、ドミトロー・ラズムコウ同議長の議事運営権限を2日間停止した。7日には、同議長の同職解任投票が行われる見込み。
権限停止には、最高会議議員240名が賛成した(過半数は226)。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
同投票を主導したのは、与党会派「人民奉仕者党」の議員と、議員グループ「信頼」と「未来のため党」の議員。議員たちは、権限停止の根拠として議長が最高会議の規定に違反したと主張した。
コルニイェンコ人民奉仕者党会派第一副会派長は、4日の最高会議調整会議において、ラズムコウ議長が議員による今週の議題提案を投票にかけなかったことを根拠に挙げた。
さらに最高会議は、別の投票にて、ラズムコウ氏の最高会議議長職からの解任審議を10月7日に行うことを賛成246票で決定した。
ラズムコウ議長は、「ウクライナ最高会議規定に従い、最高会議議長の同職からの解任手続きの実質的開始に関係する問題が議題に加えられる」と報告した。
これに先立ち、10月2日、与党議員は、ラズムコウ議長解任手続きを主導するために必要な150名以上の議員の署名(197名)を集め終えていた。
これに先立ち、ウクライナ大統領府長官の顧問を務めるミハイロ・ポドリャク氏は、ラズムコウ氏と与党との間には国家発展戦略上の見解の相違があると指摘していた。
ゼレンシキー大統領は、ラズムコウ議長は独自の政治行動を取っており、議長職の推薦を受けた与党会派「人民奉仕者党」と距離を取っているとの考えを示している。